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一般的な歯周病(成人性歯周炎、慢性歯周炎)とは?

歯茎(はぐき)が赤く腫れた状態(歯肉炎)から進行した状態のことをいい、特徴的な症状として、歯茎(はぐき)からの出血が認められ、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)が、4mm以上になります。
このポケットの中に歯周病菌が入り込み増繁殖し、進行していきます。
具体的に状態を段階的に説明します。

1.歯茎(はぐき)が赤く腫れる(歯肉炎)
・・・歯周ポケット3〜4mm

2.歯茎(はぐき)から出血する(軽度歯周病)
・・・歯周ポケット4〜5mm

3.歯茎(はぐき)から出血し、歯が軽くグラついてくる(中等度歯周病)
・・・歯周ポケット5〜6mm

4.歯茎(はぐき)から出血し、歯が大きくグラつく(重度歯周病)
・・・歯周ポケット6mm以上

歯周ポケットの幅が、6mm以上になると、歯槽骨の破壊がさらに進み、
ついには歯が抜けてしまうのです。

*他に急速に進行する歯周病として、以下のものもあります。

1.若年性歯周炎(破壊進行性歯周炎)・・・思春期前後に発症し、非常に進行が早く破壊が著しい
2.急速進行性歯周炎・・・20〜30歳にみられる
3.特殊性歯周炎・・・遺伝子疾患など特殊な全身因子により、歯周炎が急速に進行するもの

  例)パピヨン・ルフェーブル症候群、周期性好中球減少症、ダウン症候群、 前思春期性歯周炎など


■ご存知ですか?

歯周病がもたらす様々な症状として、口臭の悪化が挙げられます。
歯周病の患者様の多くは、ブラッシングが効率的に行われていないことが多く、それらが歯周病、その口腔内の様々な病気を引き起こす要因になっているのです。
あなたはブラッシングに自信がありますか?

■歯周病を悪化させる要因は?


歯周ポケットの中に隠れている見えない歯石(歯肉縁下歯石)と喫煙が主な原因とされています。
喫煙は、ニコチンが歯茎の血流を悪くするため、その結果、酸素や栄養が十分に行き渡らず、歯茎(はぐき)の抵抗力が弱まってしまいます。
タバコは肺がんの原因と言われていますが、歯茎(はぐき)の健康にも大敵なんですね!
他に二次的な要因として、外傷性咬合と呼ばれる状態があり、これは、そのままの噛み合わせでは歯や歯を支える歯周組織にダメージを与えてしまうような噛み合せの事を言います。
具体的には、早期接触、歯ぎしりによる側方圧、悪習癖、食片圧入、矯正力などで生じます。

■歯ぎしりにはどのようなものがあるの?

歯ぎしりは大きく3つの症状があります。

  1.グラインディング・・・歯をギリギリ擦り合わせる
2.クレンチング・・・歯を食いしばる
3.タッピング・・・歯をカチカチさせる

このうち、一般的に呼ばれる歯ぎしりとは、1のグラインディングです。
原因としては、噛み合せの不調和とストレスなどの精神的因子によって起こる習癖とされています。通常は、就寝中に起こり、外傷性咬合を起こし歯周組織を傷害します。
また今日、セルフコントロールの出来ない、無意識下に起こる下の顎の動きを総称して、パラファンクションと言います。

■歯周病が引き起こす全身疾患があること、ご存知ですか?

歯周病はさまざまな全身疾患のリスクとなりえます。

1.肺炎(呼吸器疾患) 歯周病菌が肺に感染し肺炎になることがあります。
2.心臓病(心疾患) 重度の歯周病になると歯周病菌による炎症からの血栓(血の塊)ができ易くなる(通常の人と比べ2倍!)ため、血流を阻害(動脈硬化)し、心臓が正常に機能するための酸素と栄養を制限してしまいます。
これは、心筋梗塞や狭心症(心臓発作)につながります。
また、心臓の内側にある心内膜の炎症を引き起こし、細菌性心内膜炎になる場合もあります。
3.糖尿病 歯周病が糖尿病を引き起こすだけでなく、重度の歯周病は血糖値を上昇させ、血糖コントロールが難しくなり、さらに悪化してしまう可能性があります。
4.早産(低体重児出産) 歯周病を持つ妊婦が早産をする確率は歯周病でない妊婦と比べてなんと7倍ともいわれています。
それは歯周病菌による口腔内の炎症が胎児の成長に影響すると言われているからです。
もしあなたが妊娠する予定があるのであれば、一度歯周病の検査だけでも受けておかれたらいかがでしょうか?

■歯周病の治療はどの様に行うのでしょうか?

歯石はとても硬く、自分で取ろうとしても歯茎(はぐき)を傷つけてしまったりしてうまく取れません。その為、歯科医院へ受診され、歯石を除去(スケーリング)される事をお勧めします。
スケーリングには、主に超音波スケーラーとハンド(手用)スケーラーという器具が用いられます。
重度の場合は、外科的な処置が必要になると思われます。

■歯石を取ったあとのメインテナンスは、どうするのですか?

歯石のつき方に関しては個人差があります。
重要なのは、日ごろのブラッシング(ホームケア)です。
通常用いられる歯ブラシ以外にも、個人の歯並びや歯の形に合わせ、歯間ブラシやデンタルフロス等を用いて、歯の隅々まで丁寧に磨くことが大切です。
(どんな商品を使ったらいいのかわからない、正しく使用できているのかわからない、そういった患者様の為に、歯科医院ではより正しくブラッシングを行っていただくための、個々の患者様にあったオリジナルのブラッシング方法を指導させていただいております。)
最近は、歯石を付きにくくする歯磨き粉もあります。
加えて、歯科医院で3〜4ヶ月に一度の定期検診(メインテナンス)を行い、歯石を取ってもらう事をお勧めします。
また、新しい予防法として、歯周病菌を殺菌するための薬をマウスピースと併用して行う「ドラッグリテーナー」と呼ばれる方法もあります。
30才過ぎて日ごろの歯ブラシを怠っていると、急激に歯周病に移行しやすくなると言われています。歯周病にならないためにも、日ごろのブラッシング、メインテナンスは欠かさないようにしたいものです。





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